一途愛

たくさん話をした。
お互いの離れていた時のこと
頑張ったこと そしてどんなに近くにいつも
お互いを感じていたか


「信じることを 龍が教えてくれた。
卑屈な私がこんなに龍を信じられるのは
いろんなことがあってたくさん不安になったけど
あの時いつも龍がしっかり私に
話をしてくれたから。他の人は
信じられなくてもね 龍のことだけは信じられるの。」


「俺もだよ。
世界中の奴らを全部敵に回しても
姫だけは俺を支えてくれるって信じてた。
これから先も・・・・
ずっと・・・・。」


「私も同じだよ。
だから・・・ちゃんと生きて行くから
恥ずかしくないように
うちら嫌いになって別れるんじゃないもの。
心はここに・・・おいて行くから。」

龍は私を抱きしめた。

「俺はすごい間違いを犯してる。
運命は俺らを一緒にしてくれるのが答えなのに
わざとに間違えてる。」

「ううん。これが正解なんだよ。」

「姫・・・いい女だよ
俺にとっては人生最高の女だ。」

「うん。うれしい。」


朝が来るまでずっと裸で抱き合って
いろんな話をした。

龍の声
忘れないように・・・・。
ちゃんと記憶しておいてね。

繋がれた手の力が抜けた時 龍から寝息が聞こえ出した。
子供のような龍の寝顔に何度もキスをした。

「愛してる。愛してる。
別れたくない。ずっと一緒にいたいよ 龍・・・・。」

本当の心を今なら吐き出していいよね。

「一緒に生きたいよ…龍……。」