龍の部屋は小高いマンションで 部屋の窓からは
街が一望できた。

「夜はキレイでしょう。」

「まぁね。」

部屋中にコーヒーの香りが充満している。

「そう言えば 腹減るよな~~。なんか食べて来たらよかったな。
なんか変に焦って 俺・・・・。」

龍が恥ずかしそうにしてて
抱きしめたくなる。

「冷蔵庫 何かある?」

「ばあちゃんが昨日入れて行ったな。」

「見てもいい?」

「あ うん。」

私は冷蔵庫を開ける。


「うん これくらいあれば 作れるよ。
私が作る。いい?」

「マジに?姫の手料理か~。」

「こう見えても料理得意なんだよ。」

「まえパンケーキも美味かった。」

そうそう

恋心が揺れはじめた頃 そんなこともあった。

龍はカウンターに座って 料理をする
私を見ている。

「緊張するから~~テレビでも見てて。」

「やだ。姫を見てるよ。」

龍の言葉に頬が熱くなる。


龍が何かをいいかけて言葉をのんだ。