一途愛

約束の時間にマンションの前 美里が降りてきた。

「おはよう~~。ってすっぴんじゃん。」

「だってどうぜ 美里がしてくれるんだし…。
クレンジング二度手間でしょ。」

「そりゃそうだけど…。ま いいわ。」

美里の車に乗った。

「今日私撮影あるんだよね。その時一緒に
やってもらうようにスタイリストに頼んであるから。
もう腕はいいんだよ。人気あるんだから、
ありがたいと思って。」

「そんな~~私は美里でいいのに。」

「ダメダメ 今日大事なのよ。
プロに頼まないと。」

「んな大げさだよ。」


スタイリストさんにお願いするほどの玉じゃないよね。
バカにされちゃうよ。

「あ言っておくけどね。
私の好きな人だからね。その人。」

「あ~~この間言ってた人ね。」

「いいこと言ってね~~。」

「美里~~なんかいいように利用してるでしょ?」

「もちつもたれつだよん。」

美里はニッコリ笑った。


可愛いな 美里は・・・・・。