みんなそれぞれ用事があって 居酒屋を出て解散した。

「泊まって行きなよ~。」
美里に誘われてマンションに行った。

「まだ飲むの?」美里が冷蔵庫から缶ビールを出してきた。

「飲むよ~~明日休みだもの。
姫も飲みなよ。」

「飲むけどね…。私たち強すぎだよね、酒。」

「ほんと だから彼氏ができないのか~~。」

爆笑しながら乾杯した。
まさか美里とこんなに気が合うとは思わなかった。
それはいつも二人で語り合うことだった。


「ね 今ね片想いしてんのよ。」美里から告白。

「え?とうとう美里にも彼ができるの?
うわ~~素直に喜べるかな~~。」本音。

「トラウマなのよ。」

「何が?」

「私ってけっこう告白されるじゃん。
美人の宿命っていうのかな。だけどそう言う人を好きになれなくて
やっぱ自分が好きにならないとダメなの。」

「モテる人の台詞だね~~。」

「宗方のせいだから。」

「え?龍?何で?」

「私 告白したらこっぴどく撃沈されたし…。まさか
まさかあの 大関姫と付き合ってるなんて…あの時知ってたら
今の姫はいないな~~。」

「ひどいひどい~~
でも私もそう思ってた。何で私なんだろって。
絶対美里や 他のキレイな人の方が
私が男だったら絶対によかったけど……
遊び過ぎて美人に飽きたんだわ あはは~~。」

「マジ変わってるよねアイツ。」

「ひどくない?そのいい方。」

なんて本音トークができる美里と私が楽しい。