朝 酔いのさめたパパにもう一度ちゃんと言おうと
降りて行くと

「あれ パパは?」

「仕事行ったわよ。はりきってたわ。
実はね…今だから言えるんだけど パパリストラの話が出てて
だから今回のこの仕事が成功したら
出世もあるしリストラ候補から抜けられるかもしれない。
今回の仕事にかけるんだって
めずらしく燃えていたわ。」


パパ 龍の父親は そんな簡単な人じゃないよ。


だけどどういうわけだかその取引は
上手く行った。

肩透かしされたようで なんだか府におちなかったけど
パパが喜んでいる様子に
私もホッとした。


そんなに悪い人じゃないのかな…。


なんて思っていたら
龍と連絡がとれなくなって 一週間経っていた。

担任が入ってきて
その後を 龍が入って来た。


よかったやっと登校できたのね。

龍はかなりやつれた感じだった。
おじいちゃんのことがショックだったんだろう。

龍と目を合わせたくて見つめるけど
なぜなんだろう

龍は目をそらした。

どうしたの?龍・・・・。