一途愛

私はキッチンからボールに水を入れて 持ってきて
父親にぶっかけた。

「うわ・・・・。」

一瞬父親が離れたところで
龍にしがみついた。

「やめてください!!!
龍は傷ついてるんです!!!
今 やっとそれが少しづつ癒え始めてきてるのに…
ひどいです。
龍のおかあさんを冒涜するってことは
伊織さんや龍をどんなに傷つけることかわかりますか?
私にだってわかります。
あなたみたいに頭もよくないし 社長でもないし
いつもテレビみてヘラヘラ笑ってるうちの父の方が
素晴らしい人間だわ!!
龍とミチルさんには今だに 心に傷を持ってる。
あなたはミチルさんが可愛いと思うなら
向き合ってあげるべきでしょ?
二人に謝罪するべきでしょ?大人の勝手な事情で振りまわされて
これ以上龍を傷つけないで!!!」


私は震える龍を背中からしっかり抱きしめた。

「帰んなさい!!しばらくうちには来ないで!!」


おばあちゃんが龍の父親の背中を押してリビングから
押し出した。


「龍 おまえは俺の息子だからな。
今日は帰るが 俺の思うように生きてもらう。
それから…今は大関さんと付き合うのはかまわないが
おまえの結婚相手は決めてあるからな。
大関さん 龍との将来はないから
それだけはおぼえて付き合ってくれ。」


そう言うと玄関のドアを開けて出て行った。

私は興奮で息が荒くなっていた。