頭のトップ部分に大き目なパーマをかけた。

「あんまり派手にしないでね。
今さら…恥ずかしいから。」

「うん クセ付けだから安心していいよ。
根元だけだからさ。これかけるとヘアースタイルが
上手く決まるようになるから。」

「なんかドキドキする。ね?角刈りにしてないよね。
髪の毛すんごく切ってるんだもん。」


「しないよ~~あははは・・・・。
でもショートにはしてる。姫はもっと元気に
活発に見せた方がいい。
髪の毛で顔を隠すと やっぱどこかまだ控えめだから。
多分すっごくいい感じになる。
俺もめっちゃ楽しみだな。
スタイリスト 三浦 綾人 で広告のせるんだから。」

「私でいいの?モデル。
なんか申し訳ないんだけど・・・・・。」

「そういう気持ちがよくない。
今 鏡見たらもうそんなこと言えないくらい
変わってるから。メイクしていい?」

「え・・・・?」

「めっちゃ大人っぽくした自分
見たくない?」


好奇心はある。


「見たい・・・・・。」


「じゃあ 決まり~~~。」


次に鏡を見る時は いったいどんな私がいるんだろう。
自信がついたら 私もっと
楽になれるよね……その自信が簡単にはつかないから


いつまでも不安で卑屈なんだって…
わかってるよ……。

綾人の動く様子に期待感 不安感
入り混じっていた。