「彼氏とはうまくやってる?」

「はい。」

「敬語はいいよ~~そんな年も変わんないし…。」

「うん・・・・。うまくやってる。」

龍を語る時 自然と笑顔になる。


「ふ~~ん。なんか姫には似合わなそうだったけど。」

「え?」
ずい分 はっきりと言いやがるんじゃない?

「姫タイプと付き合うような感じじゃないよね。
気悪くしたらごめん。」

「ん・・・確かにいつもそう思う。
私 ブサイクで田舎くさいから…龍はすごく
よくモテるんだよね・・・・・。キレイな人に・・・・。」

「誤解しないで 姫ちゃんがブサイクとか
そんなこと言ってないぞ。」
綾人が慌てる。

「いいんです。もう散々 人生の中で
ブサイク デブと関わってきましたから。」

「ごめん 違うんだって。
俺 そんなつもりで・・・・誤解するなって。」

綾人が困り果てた顔をしたから思わず吹き出した。

「強くなったの。大丈夫だよ。」

にっこり微笑んでみた。

「いい笑顔だな~~姫。」

「龍に出会って 強くなったの。」

「そうか~~。じゃあ俺は
姫をもっともっと別人にしてあげるから。」


そう言うと綾人は私の髪の毛に
サク・・・・っとハサミを入れた。


髪の毛がバサリと落ちた。


うわ・・・・大丈夫なのかな・・・・。