一途愛

「葉月です。三浦　葉月。
龍の生徒です。」

私は少し驚いた顔を演じて振り返ると



やばい・・・・
私より大人っぽくて…背も高い…
スタイルは　中二とは聞いたけど　まるでモデル…。


負けてなるもんか
私は笑みを浮かべて

「はじめまして。姫です。」あえて大関は言わない。


「悪いんですけど　今日龍はバイトになったから
帰ってもらえますか？」


は？？？？？？


「葉月　俺たち今日はひさしぶりのデートなんだぞ。
空気読めよ。」

そうよ　何言ってんの　ガキ。


「臨時バイトです。時給上乗せするので
これから　勉強しますから
おねえさん　帰ってください。」

大人を演じようとしてる私の反応を
試しているのかとさえ思った。


「今日はひさしぶりなの。ごめんなさい。
私　帰れない。」

はらわたがにえくりかえっているけど
落ち着いて　落ち着いて・・・・・


「じゃ　そこにいてください。
先生　勉強しよ。」

葉月はソファーから私の荷物を床に落とした。