「大関 そのいい方は何だ?
宗方と付き合って 感化されたのか?」

担任の言葉にさらにムカついた。

「違います。私はもう誰も巻き込みたくないんです。
私の大切な人たちを 守るにはもう 下を向いて
耐えてるばかりじゃダメなんです。
龍もそう それからやっとできた友達もそう
私と仲良くしてるから こいつらに
傷つけられるのがもう 耐えられない。
もう負けない。みんなが私を助けてくれたように
私はみんなを助けたい。
恩返ししたい。それだけです。
これからは強くなります。
もういじめられたり傷つけられたりされないように
自分が強くなります。」


未来が立ちあがって拍手をしてくれた。
亜美 由美 

そして驚いたことにイジメグループ以外の
クラスメートがみんな立ち上がって
拍手してくれた。

「よく言ったよ。私たちももう負けない。
このままこの人たちに牛耳られてたら
いつまでたってもクラスがまとまらないもの。
今まで 姫がいじめられてても 誰も巻き込まれるのが
イヤだから見ない振りをしていた。
でもみんなイヤだったんだもの。
姫がずっと可哀そうで同情してた。
だけど最近 姫が変わってきて…そしたら
私たちも勇気がでた。
おかしいことはおかしいと言おうって。」


未来の言葉にさらに拍手は大きくなって
担任と学年指導の先生が顔を見合わせた。

「それでも龍を停学にするなら
私も松田に暴力したから 停学にしてください。
それからタバコを吸っていた松田たちも
停学にしてください。」

私は大きな声で叫んだ。

私が 龍を守るんだから・・・・。