怖かった。
私の前では 龍はいつも優しくて穏やかだけど


目の前で暴れてる龍は 恐ろしいくらいだった。

数人で龍にかかっていったけど
すぐにやられてうずくまった。

龍はイスから転げ落ちた男子の胸ぐらを掴んで
上に持ち上げた。

「てめーらな どんだけ人を傷つけりゃいいんだ?」

低い声が教室に響いた。

「おまえ 偽善者か?どうだっていいだろうが。」

「いくねーんだよ。」


龍・・・・もしかして・・・・・
言っちゃいけないこと・…言おうとしてる?


ドキドキしてきた。

「俺のまえでな 姫のことバカにすんなよ。」

「は?」

「次 言ったらてめーらボロボロにするぞ。」


龍の目が座っている。

さすがに恐ろしくなったのか奴らも動かなくなった。


「おまえ・・・何よ あいつと関係あんのか。」
恐怖にひきつった顔で バカが言うと

「俺の女だからな。わかったか。
二度とやんなよ。」


あ~~~~言っちゃったよ~~~~~。


亜美たちもポカンと口を開けている。


特に美里は アホみたいな顔をしている。