これが ケンカってものか……
絶対したくなかったのに


龍が悪いのよ


「めんどくさいって言ったんだよ。
ルナタ どう思う?」


家に帰って部屋に閉じこもった。


今頃 本当は龍と楽しく過ごしてたはずだったのに
そう思うと悲しくなった。

時間を巻き戻して
龍のめんどくせーを違う言葉に変えれたらいいのに


一番言われたくない言葉だった。


卑屈で自信がなくて…
龍にはわかんないよ。

かっこよくて 頭よくて 女にもてて
運動もできる
お金持ちだし 自分のできることがたくさんある

反対に私は 何一つまともに
誇れることなんてないんだもん。


そんな私がめんどくさいなら
付き合ってもらわなくていいよ。

龍と一緒にいたって
私だけいっつも心配して悩んで…

「疲れちゃったよ。」


ルナタは目を閉じて
撫ぜてのスタイル。

「ルナタだって素直に表現できんのに
どうして私はできないのかな。」

今夜 龍から電話くるかな・・・・・。
期待してたりする。