龍のバイト先の生徒が 女の子だと知ったのは
それからしばらくして始業式の前の日だった。

「女だからって調子こいて マジもうやめる。」
龍が久しぶりに愚痴った中に女の言葉

「女の子なの?」

私の言葉も聞こえないようで

「クソガキが。一発ぶん殴ってやりて~~。」

よっぽどストレスがたまってるんだろうけど
女の子だったんだ。

今さらながら 私・・・・
かなり動揺した。


「その子って何年生?」

「え?多分 中二かな。」

「あ そう中二か。」ちょっと安心した。


中学生と言えばまだ子供だもんね。


「反抗期っていうのかな…。
なんであんなに気が強いのに学校行けないんだか
よくわかんねーんだよな。
ばばぁに やめるなんて言うなよって言われるし
なんだって言うんだって。」

龍が憤慨してる。
その女の子っていったいどんな子なんだろ。


まだまだ私には危機感がなかった。


「明日から学校だな。」

「気が重いよ。」

「胸はっていけよ。姫は変わったって
俺は思うよ。自信もってな。」

「うん 頑張るよ。
見守っててね。」


明日から学校が始まる・・・・・。