いよいよ・・・・いよいよなのね・・・。

私の心臓は壊れそうに高鳴る。

ちょっと触れられるだけでも ビクっしてしまう。


龍が笑った。

「電流流してないんだけどな。」

「だって…私…初めてだから…。」

「俺のこと…信じてくれる?」

「うん 信じる。」

「俺ね きっと自分から誰かを好きになるって
初めてだったんだ。
あの夜 名前も知らない…もう二度と会うこともない人を
好きになってしまって……。
それが 姫だよ。」

嬉しくて 恥ずかしくて 頬が燃えるようだった。

「転校して行った時 後の席でおどおどしてる姫を見て
運命だって思った。俺みたいな男が運命とかないんだけどね。」


額にキスしてくれた。


「姫といたら変われる気がする。」

「私は龍がいてくれたから 少しだけ変わったよ。」

「少し?いいや~すごく変わった。
勇気出して 頑張ってて そこが可愛い。」


「照れるよ~~~。」


「大切にするから。」


「うん。龍のことなら信じられる。」


長い長いキスをした。


「ルナタ・・・・外でとけ。」

龍がルナタの頭を撫ぜて私の部屋の外に出した。


「遅くなったけど…メリークリスマス。」

白い猫のついた携帯ストラップをポケットから出した。