ミチルは図々しいというのか いやあえて
そうしてるのか 悪意まで感じる。

龍はマンガを読んで ミチルは携帯をひたすらいじってて
私はちょっと迷惑そうなルナにちょっかいをかけている。

気使って少し席はずしてほしい

だけどミチルはそんなこと全然わかってない。


「姫ちゃんが 龍のこと優しいって言ってたけど
龍って優しかったっけ?」

突然 口火を切った。

龍が漫画から視線を外して 鋭い目をして
ミチルを睨みつけた。

「優しい龍しか知らないなんて
龍 真剣に付き合ってないんじゃないの?
ダメだよ嘘ついちゃ。
姫ちゃん 龍は無理だよ。
だって姫ちゃんのこと好きじゃないもの。」

「おまえ いい加減にしろや。」

「そうじゃない!?龍のこと優しいって言ったんだよ。
何も知らない 龍は見せてない。
無理してる。違うの?」

「姫に関係ないだろ?
あたるのやめろよ。
姫 行こう。」 龍が私の手を取った。


「龍は残酷だよ。嘘つきで最悪で……。
やばくなったら逃げるんだよ。
姫ちゃんみたいな純な子には無理。」

「ミチル 何しにきたんだ?」

「私を捨てたじゃない!?」


私の心臓は破裂寸前だった。
嫌な予感が・・・・・的中した。


私の足元に ミチルの携帯が転がって来た。

そこにいたのは
幸せそうに頬を寄せ合う

龍とミチルだった・・・・・・。