ルナタから魔法をかけられて 私の毎日は
バラ色になった。

ルナタの存在が 今の私の宝物。

あの時 あの声を聞き逃したら……
あの帽子の子がいなかったら……
ルナタはあの箱の中で 凍ってしまっただろう。


「姫にはよかったんじゃない?
ルナタがきっと…姫を変えてくれる気がするわ。」

「そう願いたいな。
姫たんには…いつも笑っててほしいな。」

パパとママがそう話していた。
 


ごめんね 心配かけて・・・・・。
でもね パパが悪いんだからね。


なんだかんだと言っても両親の愛に
しっかり包まれている私だった。



そんなある日の朝
教室では

「転校生 来てるみたいだよ。
それが朝見たんだけどね めっちゃイケメンで
何年生なのかな。」

「あ~うちも見たよ。
すっごいイケメンだったよね。
うちのクラスに来ないかな~~~~。」


転校生がそんなに素敵だったのか

みんながざわざわしていた。


私には関係ない話だけど

隣の席…空いてたな……。