「かあさん 突然だったからさ。
俺が殺したようなもんなんだ。
めずらしくかあさんが 怒り続けていて
それでも俺は納得いかなくて
そんな日が続いてさ…。家を出て行って……
あれは寒い日だった…。
ねえちゃんから電話が来て…かあさんと連絡が
つかないって言われて…
仕方がないから…家に戻って…そしたら…
玄関のホールのとこで…かあさん倒れてて…
俺が出て行く時 かあさんに投げつけた……
かあさんの靴が…転がってて……。」
龍と私の頬の間がスーッと濡れて流れて行った。
泣いてるの?
「俺が出て行く時 かあさんがうずくまるのを
感じていたんだ。そんなかあさんに俺は靴をなげつけた。
多分俺が外に出て…しばらくかあさんは苦しんで
一人で…死んでいったんだ。」
龍のおかあさんの死は壮絶だった。
「俺がかあさんを殺したんだ。
かあさんを悩ませて…心配させて…かあさんは
俺が苦しまないように…なんとかやめさせたかったんだ。
なのに俺は……一番大切な人を…
一番俺を無条件で愛してくれた人を 自分の誤った考えで
殺してしまったんだ…。」
「龍……。もうやめよう…。
そんな…悲しいこと言わないで。」
私も切なくなってきた。
「俺は…逃げてきたんだ。
全部 中途半端にして……。
振り返らずに……憎しみだけを残して…。」
「わかったよ…。
私がおかあさんと同じくらい愛してあげる
だからもう…自分を責めないで…。
龍が私を救ってくれた…だから私も龍を救ってあげたい…。
こうやって抱きしめてあげるから…。
でも夏は…私を冷やしてね…。」
龍は笑いだした。
「大好きだよ 姫……。」
甘いキス…だけど龍……しょっぱいよ…、
俺が殺したようなもんなんだ。
めずらしくかあさんが 怒り続けていて
それでも俺は納得いかなくて
そんな日が続いてさ…。家を出て行って……
あれは寒い日だった…。
ねえちゃんから電話が来て…かあさんと連絡が
つかないって言われて…
仕方がないから…家に戻って…そしたら…
玄関のホールのとこで…かあさん倒れてて…
俺が出て行く時 かあさんに投げつけた……
かあさんの靴が…転がってて……。」
龍と私の頬の間がスーッと濡れて流れて行った。
泣いてるの?
「俺が出て行く時 かあさんがうずくまるのを
感じていたんだ。そんなかあさんに俺は靴をなげつけた。
多分俺が外に出て…しばらくかあさんは苦しんで
一人で…死んでいったんだ。」
龍のおかあさんの死は壮絶だった。
「俺がかあさんを殺したんだ。
かあさんを悩ませて…心配させて…かあさんは
俺が苦しまないように…なんとかやめさせたかったんだ。
なのに俺は……一番大切な人を…
一番俺を無条件で愛してくれた人を 自分の誤った考えで
殺してしまったんだ…。」
「龍……。もうやめよう…。
そんな…悲しいこと言わないで。」
私も切なくなってきた。
「俺は…逃げてきたんだ。
全部 中途半端にして……。
振り返らずに……憎しみだけを残して…。」
「わかったよ…。
私がおかあさんと同じくらい愛してあげる
だからもう…自分を責めないで…。
龍が私を救ってくれた…だから私も龍を救ってあげたい…。
こうやって抱きしめてあげるから…。
でも夏は…私を冷やしてね…。」
龍は笑いだした。
「大好きだよ 姫……。」
甘いキス…だけど龍……しょっぱいよ…、


