一途愛

龍は遠くで腕組をしていた。

龍…私 頑張ってみるよ。

そう心の中で 叫んでみた。


美里たちが私を見ながら バカにして笑ってるのが
見えたけど 龍が可愛いって言ってくれたから
勇気を持って深呼吸~~。


体育委員が来て
「先生 来ないから自分たちでやっててって。」

「やった~~ぁ~。
じゃあ今日こそは・・・・・アイスね~~。」

「きゃはは・・・」

美里グループが盛り上がっている。


なんだろう
前なら・・・早々にあたってやろうって思ったけど
今日はね…違うんだよね。


美里には絶対負けない。
負けたくない。

龍が私を好きって言ってくれてるんだもん。
絶対絶対


龍にふさわしい彼女になりたいの。


龍が私を選んでくれたんだもん。


不思議に怖くなかった。
龍は少し心配そうにして私と目が合った。


ちょっとだけ微笑んでみる。

龍も笑った。


ピー


笛が鳴って 早速美里がボールを奪った。