「名前は何にするんだ?」

パパがいろんな名前を口にした。

「もう大丈夫そうだから 考えてあげたら?
もう パパはいいから 姫が考えて。」


「この猫 オスだからな。
姫に殿なんてどうだい?」


私は思わずその名前を呼んでみる。


「大関殿・・・・・・。」


ママがパパの背中を バシッと叩いた。

「空気読めないわね。
姫が 決めなさい。」


大関殿だなんて 大関姫と 変わんないじゃん


「パパを一生 許さないからね。」

「え?なんで~~~姫たん~~~パパなんか
悪いこと言ったのか~~?」


わかってない・・・・・



私はフン って顔を横にすると


「こうやって 安易に名前をつけたんですね~
猫ちゃんには そんな悲しい思いは
させませんからね~~。」

って言ってやった。


ママがもう一度 パパの背中を
バンって叩いた。