一途愛

HR出席の確認

「大関。」  「はい。」

先生も

「ん?ん?大関か?」

「はい。」

「可愛いじゃないか。今まで隠してたんだな。」

頬が真っ赤になる。


「調子こいて。」特に女子の目が痛い。


男子はおもしろげに私を見ながらげらげら笑っている。


いいの笑ったって。
龍だけが可愛いって言ってくれればいいの。
頑張ったら頑張った分抱きしめてもらうから。


美里たちグループがこっちを睨みつけている。


龍は私のこと好きなんだよ。


そう言ってやりたいけど…言えないから下を向いた。


一時間目が始まってみんなが前を向いた。


机の下で龍が手を握って来た。
ぎゅ~~~~って握られていたいくらいだった。

龍の手が離れる。
どうして離しちゃうの…って不完全燃焼~~~


離した手を見た時 手のひらに花丸がついていた。
思わず龍の顔を見ると
龍は手のひらを私にそっと見せた。

花丸・・・・・・。


おそろいだね。



龍が勇気を一杯くれる限り 私はきっと頑張れる。