一途愛

「魔法かかってるか?」

「うん。頑張る。」

「最近めっちゃ素直だな。」

「龍のこと…信じてるから…。」


信じられない龍・・・・・。


信じたこともない私………。


「先 いってるからな。」

私は深呼吸して大きくうなづいた。


「すげー可愛いからな。自信もてよ。大丈夫だから。」

その言葉が最高の魔法だった。

「りんごになったぞ~~冷やせ冷やせ~~。」


笑いながら龍は教室に消えて行った。




意を決しいつものように教室のドアを開けると
鋭い視線が飛んできて
一瞬静寂になった。


来る来る来る


「ちょっと~~何あれ!?」女子の言葉にみんなが
反応し始めた。

「大関姫 イメチェンしてやんの~~~。ビックリだ~~。」

私は龍の待つ席に足早に座った。


「なんだ?いきなり?」

「色気つきやがって。」

美里が私を睨みつけていた。