またもやしゅんとしてしまったわたしは、いかんいかんと首を横に振った。
「ご、ごちそうさまでした!」
席を立ち、扉のドアノブに手をかけようとしたその時
ゴッ
突然、何かが飛んできたのか、それがわたしの後頭部に直撃した。
「-----!!!」
声にならない痛みを堪えながら、後ろを振り向くと、床に小さな四角い箱がコロンと転がっていた。
こ、これは…?
拾ってみると、どこかで見たことあるような箱。ていうか、これ…
「投げたの翔くんでしょう?」
ギロッと翔くんを睨むと、翔くんは是とも否とも反応しなかった。
めちゃくちゃ痛かったのよ、尋常じゃない痛さ、絶対に角に当たったって!てか、謝罪くらいしなさいよ!!
と翔くんに言っても無駄だってことは知ってますから、もちろん心の中で叫びます。
「開けてみろ」
「へっ?」
「いいから開けてみろ」
翔くんが急かすように何度も開けろ開けろと言ってくるので、わたしは仕方なく箱を開けた。
キラッ

