パーーーーンッ





「卒業おめでとーーーう!!!」




長い紙くずが飛んできたと思った瞬間、誰かにぎゅ-ッと抱きしめられた。




「美咲ーーー、会いたかった!!すっごく会いたかった!!」




「翔くんに何かされた?されてない?お兄ちゃんたちもうそれがそれが心配で…」




両方の頬を頬ずりされてるわたしは呆然とするしかなかった。




な、なんで…というか、ついに来てしまった…




設楽本家に花菱最恐双子ブラザーズがついに上陸してしまった。




「って、兄さん!?」




我に返り、大声でそう叫ぶと、兄さんたちは目をキラキラさせながらさらにわたしを抱きしめる力を強めた。




「はぁ、本物の美咲だ。ちゃんとした人肌だぁーー!!」




「美咲人形じゃ僕たちの欲望は満たされなかったからね…」




言ってることがよくわからない。




というか…