今、何時?
時計は何処かと部屋の中を見渡し、部屋の隅の大きな置時計を見てみると、まだ朝の7時。
朝の4時に寝て、この時間に起きるのは早すぎる。
「翔くん、いつ寝たの?」
まさかと思い、翔くんにそう聞くと、案の定予想した答えが返ってきた。
「寝てない。さっきまでDVDを見ていたからな」
や、やっぱり…わたしが翔くんのベットを占領しちゃったから…
ただでさえ忙しくて休む暇もないのに、わたしのせいで翔くんの睡眠時間が…
力になりたいって思ってたのに、これじゃあ逆効果じゃないか。
やっぱりわたしは駄目で駄目でしかたない人間だ…
自分が情けなくて、目頭が熱くなり、顔を俯かせた。
「あと、一応礼は言っておく。ありがとう」
「…へっ?」
もう少しで涙が出そうになったその時、翔くんの声で信じられない言葉が耳に入ってきた。