どきっ
久しぶりに見るあいつの顔に思わず胸が高鳴ってしまったが、すぐに兄さんたちの方を向き話を続けるあいつにわたしははっと我に返った
なに、どきってしてるのよわたし!!
あいつのこと好きだったのはもうとっくの昔のはずよ!!
なのになんで視線が合った途端にどきってどきって、ありえない!!
あいつのこと嫌いになったんでしょう!?顔を見たくない、一緒の部屋にいることも嫌なぐらい嫌いになったでしょう!!
机をどんどんと拳で叩きながら必死に自分を保とうとしたわたしは自分を呼ぶ声でそれをやめて、顔を上げた
顔を上げると、既にあいつはいなく、笑顔でフォークダンスしている兄さんたちしかいなかった
「ありがとう、美咲。これで花菱の未来は安泰だ」
「そしておめでとう。美咲もこれで立派な社長令嬢だ」
笑顔でそう言われ、わたしは思わず口をピクピクと引きつらせた
な、な、なにが・・・
「何が社長令嬢だーーー!!!ぜんっぜん嬉しくないってーの!!」
そんな最悪な誕生日前日、そしたら明日はもっと最悪だ
大嫌いなやつとの結婚・・・
わたしはいったいどうなるの!?

