「翔くん、翔くん」
真剣にお笑いのDVDを見ている翔くんの背中をちょんちょんと突くと、翔くんはすぐにこっちを振り向いてくれた。
「何?」
「布団がふっとんだ」
駄目もとで親父ギャグを言ってみる。
なんか言ってる自分がすっごく寒く感じる。
まぁ、翔くんがこんなことで大爆笑するとは思えないけど…
恐る恐る翔くんを見てみると、なんか肩が震えていた。
ま、まさか寒すぎて怒ってる!?
嘘!?そうだったらどうしよう…
オロオロとしながら肩を震わせている翔くんを見ていると、なんかちょっと様子が違うことに気付いた。
な、なんか怒ってる感じとはちょっと違うような…
「か、かけ…」
翔くんの肩に触れると、翔くんがいきなりソファに倒れこんだ。

