なんで、翔くんがそんなものを…?
疑問を抱きながらも翔くんの様子を見続ける。
テレビの中で司会者のボケが受けた、もちろんすっごく面白い。
なのに、翔くんは顔をぴくりとも動かさない。
また出演者がボケを!なのに、翔くんは笑わない。
な、なっ…
「なんでそこで笑わないのよーーー!!」
耐え切れず思わず大声を上げてしまい、驚いてこっちを振り向いた翔くんと視線があった。
まさかわたしがここにいたとは知らず、目を大きく開け、すっごく驚いている。
「なんで、ここに…?」
「なんでじゃないよ!!翔くん、今笑うとこ!ねぇ、なんでそんな無表情で見れるの!!」
部屋にズカズカと入り込み、遠慮なく翔くんの隣に座る。
「さっきのとこどーみても笑えるでしょう!?いったい何を見て、そんな無表情なの!?信じられない!!」
「それより、お前いつからここに?」
「そんなことはどーでもいいの!!」

