「・・・大丈夫だった?」
わたしの首元に顔を埋めながら弱弱しくそんなこと聞くもんだから、わたしは翔くんの頭を撫でながら『うん』と答えた
大丈夫も何も、わたしはあの時嬉しさMaxで、今もだけど、もっと翔くんを好きになった
ホッとした表情を見せてくれた翔くんの頬にキスを落とし、とびきりの笑顔で翔くんに言う
「ねぇ翔くん。わたし、やっぱり翔くんのこと、すっごく好きだよ。もうどうしようもないくらい大好きだよ」
わたしの想いを伝えると、翔くんも微笑み
「俺もだよ。美咲、好きだよ。今までも、これからも、ずっと」
そしてわたしたちは深い口づけをした
キスの後、翔くんが何かを思い出したのか、とっても顔が青ざめて見えた
「・・・どうしたの?」
「いや、その、今日実は約束があって・・・」
「約束?誰と・・・」
その瞬間、扉の向こう側から激しく叩く音が聞こえてきた