だって本当に、わたしがお姫様なんて、ありえないし!
お姫様ってあのキラキラとした世界にいるハンカチも重すぎて持てないとかいう女の子でしょう?
わたしなんてイライラしてて壁に穴開けるわ、兄さんたちをボカスカ殴るわで、そんなお淑やかなイメージに一番かけ離れてるよ
一人で爆笑していると、翔くんはそっとわたしの頬に触れ、布団の下に隠れていたわたしの顔を上に向かせる
「そう、ずーっと昔から美咲は俺にとってのお姫様で、今でもそんな美咲に恋をしている」
笑顔でそんなことを言われ、言葉が失い、顔を真っ赤にさせていると、翔くんは『だけど』と付け加える
「それは雪さんや、あの双子にとっても同じことで、あの人たちは俺なんかよりもっと深い愛情で美咲を大切にしてきた。いつも美咲の幸せを一番に考えているあの人たちを見ていると、やっぱりまだ敵わない。だからあの人たちよりもっと美咲のことを愛せるようになるまで美咲に手は出さないって決めてたんだ」
翔くんの思いもよらない言葉で驚いていると、今度は急に目の前の景色が180度変わった
そう、そのままわたしは翔くんに押し倒されていたのだ
・・・あれっ?
ちょっ、翔くん!?
さっき言ってたよね!?
手を出さないって決めてたって言ってましたよね?!

