「翔くんよぉ、話を中断するようで悪いんだけど・・・わたしの両親は結構な放任主義ですよ。兄妹も多いので結構雑に育てられたと思いますし・・・」
「いや、そうじゃなくてさ、そういうんじゃなくて。双子がさ、美咲を設楽に嫁がせようとしたときも『ちゃんと幸せにしてあげて』って・・・。なんていうか、言葉で説明するのって難しいな・・・」
そりゃあ口下手な翔くんですからね、そういうことは重々承知でございます
わたしは翔くんが頭の中で今から話そうとしていることを纏めている間、ずっと翔くんの肩に頭をちょこんと乗せていた
でも驚いたな
父さんや、兄さんたちが翔くんにそんなことを言っていたなんて
わたしを翔くんに嫁がせたくないとか泣いてたくせに結局は既に腹の中ではちゃんと覚悟を決めていたんだ
嬉しいな、嬉しいんだけど、なんでだろう
少しだけ寂しいと思ってしまう
「美咲は、俺にとってはお姫様みたいな存在で・・・」
「お姫様!?」
やっと言いたいことを纏めた翔くんだったが、あまりにも自分とはかけ離れたイメージの単語を言ってきたので、思わず吹き出してしまった

