寝室に連れ戻され、何を言われるかビクビクと怯えていると、翔くんは何も言わず、ただ頭を撫でてきた
いったいこれはどういうことだろうと、未だに被っている布団の隙間からそーっと翔くんの顔を見てみると、なんだか少しだけ悲しそうだった
そこでわたしは気づいたのだ
何で、わたし翔くんから逃げようとしてしまったんだろう
単純なことだ
わたしが翔くんに求められないことを悲しむように、翔くんだってわたしに避けられたら悲しむに決まっている
そうだよ
何で気付かなかったんだろう
わたしはこの人の好きな人なのだ
欲求不満でついつい焦ってしまったが、わたしはちゃんとこの人に好きでいてもらっている
完全にわたしの独りよがりだった
そう思うと、今まで自分のしてきたことが恥ずかしくなり、また逃げたくなったが、そこがいけない
逃げてはいけないのだ、こういう時こそ歩み寄るのだ
布団を被ったまま、翔くんに顔を見せないようにわたしはぺたりと彼の体に寄りかかる

