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その日の夜、なんだか怖くなったわたしは翔くんの部屋には行かず、元の自分の部屋にへと逃げ込んでしまった
これじゃあまるで翔くんを避けてるように思われちゃうかもしれないけど、同じ部屋で同じベットで、同じ布団で寝ているのに指一本も触れてもらえないのが悲しくなる、きっと泣いてしまう
翔くんの前では泣かないもん
だから今日は自分の布団に包まりながらひっそりと泣いてやる
布団の端からコロコロと体を転がし、しっかりと布団に体を包み込んだら、準備はオッケー
よし、思う存分泣いてやるぞ!と目頭がじわっと熱くなるのを感じると、部屋の扉がノックされる音が聞こえてきた
・・・こんな時間にいったい誰だろうと思っていると
「美咲、いるのか?」
扉の向こうから翔くんの声が聞こえてきた
どっひゃーと吃驚し、あと寸前で出るはずだった涙も引っ込んでしまう
ななななななななな、何故ここに翔くんがぁぁぁぁって
そもそもわたしが一人で勝手に欲求不満になっているだけで、翔くんは別にわたしを避けているわけではない

