「翔くん、別に出来ない人じゃないと思います」
ここ数日、何度も愛のアプローチをして、全てに無反応だったわけではなかった
何度かはわたしに貪るようなキスをしてきたのですが、途中で我に返り、すぐにやめてしまうのです
あれは絶対に意図的にわたしとそういうことをしないようにしている
わたし、いったい何かしたのかなぁ
折角夫婦になって、結婚式もあげて、幸せいっぱいだったのに、女性として求められないというだけでこんなに悲しくなるなんて・・・
ぐすぐすと鼻水を啜る音が部屋中に響くと、真正面に座っていたキャサリーヌさんが隣へと移動してきて、わたしの頭にぽんっと手を置いた
「・・・焦らなくてもいいのデスヨ。わたしもつい面白がって、色々と口を出してしまいましたが、ゆっくりでいいんデスヨ」
やっぱり面白がってたか、この人は
でもまるで泣いた子供をあやす様に優しく頭をポンポンしてくるので、わたしはそれに甘える
わたしは翔くんが好き
翔くんもわたしを好きだと言ってくれた
だけど、やっぱり翔くんにとってわたしはまだ幼いころの庭を駆け回っていた少女に見えるのだろうか
翔くん、わたしもうちゃんとした女性なんだよ
いつまでも女の子じゃないんだよ
ちゃんと、わたしを求めてよ

