カチャッカチャ
…く、空気が重い…
今日もいつものように空気が重い晩餐会であります。
結婚してから早2週間が経ちました。
特に何も変わってないけれど…変わらないにもほどがあります。
朝、昼、晩
翔くんはずーっとわたしと視線を合わせてくれないのです。
別にわたしも翔くんのことは好きではないし、むしろ嫌いなので全然いいのですが…さすがに人に2週間も無視されると、こっちもきついというか…
翔くんに兄たちのことを聞いた日から、わたしは堂々としてることが多くなりました。
これも翔くんのお陰とお礼を言おうと翔くんに話しかけようとしても…スルーなのです。
あの時の車の中の会話はいったい何だったんだっていうほどの鮮やかなスルーでした。
思い出すだけでもムカムカしてきます。
誰だって無視され続けたら嫌な気分ぐらいにはなるでしょうが!
そうこう頭の中で悶々と考えているうちに食事を終えた翔くんが席から立ち上がり、食堂から出て行った。
もちろん、このときもわたしと視線は一切合わせようとしません。