幼なじみ結婚





そしてそんなことも知らずにわたしはまんまと騙され、結婚式を挙げると宣言してしまったわけだ




はは、こんなことしでかすのってあの二人しかいない




今も超キラキラした笑顔でフォークダンスをしている二人にゆらーりと近づき、そして




ボカポカ




打撲音が二回、部屋に響き渡った





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「僕たちはただ、本当に美咲のウエディングドレスを見たかっただけで・・・」




「別にあのくらいのちょっとしたお茶目な冗談ぐらいでそんなに怒らなくても・・・」




「うっさい、黙ってろ」




あまりにも不謹慎&冗談にならないジョークをこんな場でやってのけた兄さんたちは今、わたしの目の前で土下座している




ちなみに二人とも頭の上に大きなたんこぶがあり、片方の頬に一発ずつ殴られた跡がある




頬っぺたの跡はわたしがやったものだが、たんこぶは母さんがやったものだった