嫌な予感がして、おそるおそる聞くと、兄さんたちは指を折りながら次々と答えていく
「まずは美咲がお世話になっているクラスメートの方々でしょう?」
「あとはお世話になった企業の社長さんとかにも・・・」
そのあとも次々と招待客の名前を言ってくれたが、まったく耳に入ってこなかった
クラスメートだとぉ?!
つまりわたしにばれないようにクラスメートや学園のみんなもわたしを騙していたってことか?!
いや、でもさすがに兄さんたちもそんな大人数を口止めすることは出来ない
じゃあいったい何故わたしは今までそれに気づかなかった?
首を傾げていると、聖美が言い難そうに口を開く
「美咲・・・、あんたは気づいてないみたいだけど、数週間前から結構学園中で噂になってたよ」
「えっ、嘘?!」
そして輝も
「昔から言おうと思ってたけど、美咲はいろんなことに鈍すぎる気がする。たぶんこのことを知らなかったの、学園内でも美咲だけ」
「えぇ?!」

