「じゃあ僕たちのサプライズは大成功ってことだね」
「いやぁー、よかったよかった」
サプライズ・・・?
首を傾げるわたしは隣にいる翔くんに視線を向けると、翔くんは申し訳なさそうに肩を竦めた
「その、二人から提案されて、今年は美咲を盛大に祝いたいからサプライズしようって」
「そーぉ、だから美咲にばれないように必死に動いてたのに、設楽姉弟ときたら、嘘つくの下手すぎて、本当にフォローするのが必死だったよ」
嘘・・・?
「あっ」
つまり翔くんとひばりさんがここ最近妙によそよそしかったのは、このことがあって、わたしにばれないように出来るだけ距離を取ってたんだ
それでわたしが何か隠し事されてるって感付いちゃって、他の人が必死にサポートしてたってわけか
・・・なぁーんだ、浮気じゃなかったのか
ホッと一安心して、辺りを見渡すと、本当にたくさんのひとが来てくれていた

