パーンパンパンパーン




突然の破裂音と同時に、紙切れが四方八方から飛んできて





『お誕生日おめでとーう、美咲』





目の前にいるたくさんの顔なじみの人たちが声を揃えてそう言った




状況がイマイチ掴めていないわたしが呆然とそこに突っ立ていると、人混みの中を掻き分けて、双子の兄さんたちが近づいてきた





「ハッピーバースデー、我が妹よ!!君も今日から立派な17歳だ!」




「まぁ17歳っていってもまだまだ子供だから羽目を外さないようにしなきゃね」




そう言って渡されたのは大きな花束で、わたしをそれを受け取ると同時に二人にぎゅーと抱きしめられた




・・・えっ、何?




お誕生日、おめでとう?




「・・・もしかして、わたし今日誕生日なの?」




「えっ?!気づいてなかったの?!」




驚く兄さんたちにこくりと首を縦に振ると、二人はにやっと笑い、手を合わせた