かなり戸惑っている翔くんを他所に、わたしは意を決して口を開く




浮気じゃありませんよぉーに!!




「翔くん、もしかしてわたしに何か隠してる?」




それを聞いた瞬間、翔くんは明らかに動揺の表情を顔に表し、視線をそーっとわたしから逸らした




絶対に怪しい!!




「か、隠してるものなんて何もない」




「じゃあそれをちゃんとわたしの目を見て言ってよ!!」




それでもわたしを見ない翔くんに腹を立てながら、どうやって問い詰めようと考えていると




「・・・美咲」




突然名前を呼ばれたので、前を向くと、翔くんの目の前にあり、そっと顎を掴まれた




えっ・・・、もしかしてこんなところでキス!?




ま、待って!!




まさかこんな展開になるなんて思ってもいなかったから、普通の渡り廊下で問い詰めてたから、だからさすがにここでは・・・




なんてアタフタしているうちにも、翔くんの顔が徐々に近づいてくる