そんなこと、ここでは口が裂けても言えない




「で、食事会はどうだった?」




「母さんも一緒だったんだけど、なんというか父さんの言ったこと全てを母さんが解釈してくれて、なんか日本語で喋っているのに、通訳を通して話してるようだった」




なんだ、それ




それは照れ隠しなのか、それとも元々そういう人だったのか、巧叔父さんよ




でも翔くんがとても満足そうなので、わたしはあれこれ詮索しないようにしよう




これでやっと親子らしくなれたのかなぁ・・・




「それじゃあ今日はやっとゆっくり休めるってことだよね」




「ん?う、うん・・・まぁ」




「何故目を逸らす?」




「・・・」




明らかに怪しい態度を取る翔くんにわたしはピーンと感付き、翔くんの腕へとしがみ付いた




「よしっ、今日はずっとこうしていよう!ね!」




「いや、それは・・・」




「はい、今日は夜更かし禁止!!」






*
*






たくさんのものが終わりを迎え、そして新しい何かが始まっていく




僕たちはこれからもたくさん道を踏み外すであろう




それでも僕たちはまた終わりと始まりを何度も繰り返していく