わたしは3年前のあの出来事が起こった後、泣くことしか出来なかったが、兄さんたちは違った




泣きたいのを必死に堪えて、唇を噛みしめ、涙が流れ落ちないよう上だけを向いていた




どんなにおちゃらけたように見えても、必死だったんだ




今、やっと全てが終わり、そしてまた始まろうとしている




今までたくさん、ありがとう、春兄さん、秋兄さん





「お疲れ様」





これでやっと兄さんたちは涙を流すことが出来るんだ




泣いてるところを見せまいと必死に隠そうとするけど、自然に溢れ出る涙を止めることは出来なくて、わたしは二人が泣くやむまで、兄さんたちがわたしにやっていてくれてたように、ずっと頭を撫で続けた







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