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「あぁー・・・死にそう」




「マジであのクソ親父、何も手つけてない、ふざけてるし」




久しぶりに花菱の社長室を訪ねると、そこには屍になる寸前に双子に兄さんが床に転がっていた




しかも珍しく暴言を吐きながら




ここは大人しく立ち去った方がいいのかと考えていると、ドアに触れたせいで物音を立ててしまい、双子をこちらを見た




いつもならわたしの姿を見るなり、抱きついてくるが、今日はそんな力がないのか、地面を這いつくばりながらわたしの元へとやってくる




「み~さ~きぃ~」




「会いに、きてぐれだのぉぉ~」




その姿は言っては悪いがとても不気味だ、しかも二体




思わずそのままドアを閉めたくなってしまったが、それはあまりにも可哀そうなのでやめた




父さんが倒れた後の後始末+花菱を建て直すしたあとに舞い込んできた新しい仕事のおかげで兄さんたちは毎日忙しい




実質的に3人の兄さんたちが社長に就任したが、交渉や取引など大きなお仕事は夏兄さんに、そして書類仕事などは全て双子の兄さんたちに分担された