突然の言葉に驚いていたが、輝はうんと頷く
「わたしにとって輝はやっぱり友達で、それ以上でもそれ以下でもないから・・・でも、わたしを好きだと想ってくれててありがとう」
だから
「これからもどうぞ仲のいい友達として付き合ってください!」
わたしが握手を求めるように右手を差し出すと、輝は目を見開かせた
輝の『恋』は終わったが、それでわたしたちの関係がなかったことになるわけがない
今回の件で、わたしは輝を傷つけたし、輝もわたしに酷いことをしたと言ってくれた
でもそんなことでさよならするのはあまりにも馬鹿馬鹿しい
輝は確かに翔くんをぎゃふんと言わせるためにわたしに近づいたのかもしれない
だけどそれでもわたしは何度も輝に救われた、たとえそれが輝の本心じゃなかったとしても、わたしは救われたのだ
「・・・いいのか?俺、散々美咲に・・・」
「うん。もし輝が嫌じゃなかったらなんだけど・・・」
未だに信じられないという表情をしていた輝だったが、おそるおそる手を握り返してきた

