「おめでとう、輝」
新たなスタートラインに立った大切な友人に祝福の言葉を
それを聞いた輝は、今までに見たこともないぐらいのとびっきりの笑顔で『ありがとう』と返してくれた
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「あと、一つだけ言いたいことがあるんだけど、いい?」
「ん?何?」
輝の話を聞いて、一つだけ訂正したいところがある
もちろん否定などではなく、たぶん輝自身も気づいてないこと
「たぶん輝は翔くんのことが嫌いなんじゃなくて、大好きなんだと思う」
そう言うと、輝は一瞬固まり、暫くした後に思いっきり動揺していた
「は、はぁ!?俺が!?設楽翔を!?」
「うん。たぶん必死に追いかけてたのはお爺さんの期待とかもあったのかもしれないけど、それと同じくらいに翔くんに強い憧れを持ってたんじゃないのか?」

