『花菱は終わっていない』
そうだ、あの言葉・・・
どうして、わたしは忘れていたのだろう?
3年前、花菱の株が大暴落したあの日、春兄さんと秋兄さんがわたしたちに言った言葉だ
それからだ、あの日から兄さんたちは人が変わったように今までサボってきた勉強や花菱の事業を積極的に取り組み始めた
兄さんたちもきっとわたしのようにその日から周りの人たちが全員離れていってしまったかもしれない、けど兄さんたちはわたしと違い、この世界の掟を受け入れなかった
見下されてくやしくないはずない、現にわたしだって悔しくて泣いていた
だから、兄さんたちは決意したのだ。実の妹のわたしまでも手駒にして、花菱をもう一度世界にと。全ては花菱の未来のために
設楽に嫁いだといっても、わたしも花菱の人間だ。ここでわたしがいつまでも泣いてたらまた見下される、花菱が嘗められる
『胸を張って、前を向け』
嘗められては駄目だ、花菱のためにもわたしは意地でも前を向かなければならない
弱者だって強がることぐらいは出来る
強者の真似事のように吼えることも出来る
下克上の始まりだ

