幼なじみ結婚





鳥籠は気づかぬうちに消えていた




そもそもそんなもの初めからなかったのかもしれない




俺が勝手に創り上げ、勝手に一人で閉じこもっていた




それでも俺は一人、動かぬままそこに佇んでいると、後ろから急に強い力で背中を押され、思わず体をよろめかせ、一歩を踏み込んでしまう




そんな俺の様子を見たあいつはいつものムカつく笑顔でそのまま前へと背中を押す




すると後ろから誰かが駆け足で近づいてくるのが聞こえ、振り向くと、それと同時にそれは俺の横をすり抜ける




遠くなっていく背中を呆然と眺め、これでよかったのかと思っていると、後ろから陽気な声で




『これでよかったんだよ』




と言われた気がした




自由な空へと飛んでいく翼がありながらも尚同じ道を進んで行くというのなら




俺は精一杯、あの子の道が途切れてしまわぬように、道を造り続けよう




もし俺が力尽き、途中で倒れてしまっても、自らの力で道を造るその日までは