わたしは自分の耳を疑った
信じられない・・・。あの兄たちが、プライドがエベレスト並みに高い兄たちが土下座?
てっきりあっちから申し込んできた結婚が本当は花菱の方から設楽にお願いしていたなんて
しかも、花菱をもう一度世界に?そんな話初めて聞いた
兄たちはいつもにこにこへらへらしてて、もちろん凄い力を持ってることはしてる、けど明日生きられるなら別にいっかーみたいな人たちが世界?
「あと、いつか絶対に設楽を抜いて花菱が世界一になるとも宣戦布告もされた。今はまだ花菱は嘗められているが、いつか絶対に世界一に登り詰めて、自分たちを甘く見てたやつらを見返してやりたいと。おかしな話だ、協力を求めているのにその相手まで敵として見ている」
わたしははっとした
『自分を甘く見てたやつらを見返したい』
そして、兄たちの思いにやっと気付きわたしはまた目頭が熱くなった
「『花菱はまだ終わっていない』。お前の兄たちは実の妹を自分たちの手駒にしてまで花菱を建て直そうとしている。そんな兄たちの決意をお前は無駄にする気か。
お前も花菱を背負っている身なら下を向くな。自らを弱者にする必要なんてない、誰にも屈するな。胸を張って、前を向け」
真っ直ぐにわたしを見つめ、真剣な顔で強くそう言った翔くんの言葉にわたしはすぐに答えることは出来ず、思わず顔を背けてしまった

