その屍は全て俺が、『設楽』が壊してきたたくさんの企業の破片で
今まで俺はこれら全てを踏み潰し、跨ぎ、そして見捨ててきたものだった
何度もそんなことを繰り返していくうち、感覚が麻痺してきて、それが当たり前のようになってくる
恐かった
何れ自分は人ではない何か恐ろしい化け物へと変化していくんじゃないかと
この世界は残酷だ
人を傷つけることが当たり前になってくる
だから他人を傷つけることも、自分が傷つくことを何よりも恐れるあいつには俺のようにはなってほしくない
何の躊躇いもなく全てを壊す、こんな父親のようには
「巧くーん、君はやっぱり馬鹿だよ」
やっと返事をよこしたと思ったら、奴はスナック菓子を口いっぱいに頬張りながら呑気にそう答えた
「僕は一度たりとも君を非情な人間だとは思ったことがないし、たぶんこれからもずっとそう思うことはないよ」

