な、な、な、な・・・
なんじゃこれはーーーー!?
その紙はどう見たって『婚姻届』である。何故、こんなのがここに?てか、さっきあの馬鹿兄たちなんて言った?
名前をここに書け!?
なんで!?
新郎の名前の欄には目の前の顔も見たくない、一緒に部屋にもいたくない目の前のあいつの名前が書いてあり、吃驚したわたしは咳き込んだ
ますますなんでなんですけど!!
「兄さん、これはどういうこと!!」
右側に立っている秋兄さんに聞くと、兄さんはきょとんと首を傾げた
「何って・・・婚姻届だが、我が妹よ」
「じゃなくて、なんでこんなところに婚姻届があって、どうして新郎欄にこいつの名前が書いてあって、どうしてわたしが名前を書かなきゃいけないの!?」
一気にそう言うと、左側に立っている春兄さんが口元を押さえながら言った
「だって、明日は美咲の16歳の誕生日であってそれに・・・」
「設楽家に嫁ぐ日でもある」
突然、目の前から忌々しい声が聞こえてきた

