幼なじみ結婚





「わ、わたしが・・・そ、添い寝します!!」




精一杯の勇気を振り絞り、わたしは最終手段を放った




思いもよらない言葉だったのか、翔くんはさっきとは違う反応を示し、そして何かを悩んでいるかのように拳を口元に当てた




どうだ、大好きなわたしが添い寝をしてくれるのなら、あの頑固な翔くんだってきっと・・・




恥を捨て、全ては翔くんのための添い寝宣言




だが暫く悩んだ末に翔くんが出した答えは




「・・・い、い。いらない」




まさかのNOだった




負けた・・・




今の翔くんにとってわたしは美咲<仕事ってこと!?




そんな・・・




力が抜け、へなへなーとなるわたしをなんとか抱え込んだ翔くんの顔が目の前にあった




・・・目の下にクマがある




やっぱり本当に寝てないんじゃん




そんなときにわたしの中でなにかがふつっと切れた